旅行経験をうまく伝えたい、でもどうやって伝えていいかわからない…と悩んでいませんか?
今回は旅行経験×自己PR/ガクチカについて解説をしていきます。
今回の記事内容
- 旅行経験で魅力的な自己PR/ガクチカを組み立てる方法
- ガクチカ/自己PRのフレームワークとポイント
- 旅行経験の自己PR/ガクチカ例文
- 旅行経験を伝えるときの注意点”
記事の信頼性(僕の経歴)
- 人材会社で7年以上勤務(中途・新卒の採用担当も2年以上兼務)
- 10万名を超える就活サービスのマネージャー
- 就活時は2回就活を経験。内定率70%を記録。
学生時代には海外旅行を経験していたので、僕も旅行経験をつかって自己PRをしていました。今回はその経験も交えて解説していきます。
趣味が旅行という学生さんはかなりの割合でいます。
そのため、旅行経験のどんな部分を重点的に伝えるか?で人事への伝わり方が全く異なってきます。
旅行経験の攻略の鍵は人事が何を考えているかを把握した上で伝える効果的なポイントを明確に決めることです。
今回はポイントや例文等全体的な伝え方を解説していきます。
学生時代頑張ったことで旅行経験をアピール!例文と組み立て方
旅行経験をアピールしていく前に、まずは企業が何を考えているのかを知ることがとても大切です。
実際にESや面接の合否を決めるのは企業だからです。企業が何を考えているのかを知ることでより効果的なガクチカ/自己PRを作れるようになります。
企業はなぜガクチカを聞くのか?
企業はあなたになぜ学生時代頑張ったことをわざわざ質問するのでしょうか?
それは、企業はあなたが仕事ができそうか?活躍できそうか?を学生時代頑張ったことを通して測っているからです。
企業が新卒採用に求めていることは下記の2つです。
- 入社後に長期的に活躍ができそうか?
- 自社のカルチャーにマッチしているか?
新卒で入社する人はまだどの企業文化も体験したことがないため良い意味で企業に染まりやすく、爆発的な成長を期待されています。
しかし、中途採用と違って新卒採用はこの人は活躍できる!と判断できる指標が極端に少ないのです。
中途採用であれば今までの業務経験を聞くことでどのくらい活躍をしてくれそうか?を明確に測ることが可能です。
新卒採用においてはそれがないため、学生時代頑張ったこと/自己PRを通してあなたの活躍可能性を見ているのです。
組み立てが不安なときはエージェントに相談する
今回はガクチカ/自己PRの組み立ての方法を解説していきますが、「もうすでにガクチカはあるんだけど不安」という人は社会人に相談をするようにしましょう。
僕が学生時代に活用していたのは就活エージェントです。社会人の先輩でも良いのですが、
- 様々な人事とやり取りをしている
- 数多くの学生の書類/面接をみてきている
- 就活市場に詳しい
という点で基本的にはエージェントが良いです。ただしエージェントごとでスキルが高い低い、自分に合う合わないが出やすいため複数のエージェントに相談をしてみることが望ましいです。
エージェントごとに保有している求人も違うため、より良い企業に出会える可能性が上がります。
- 就活大手レバレジーズの『キャリアチケット』
- 日本最大級就活サイトキャリアパークが運営する『キャリアパーク就職エージェント』
旅行経験のガクチカを組み立てるには行動力・計画性・柔軟性・ビジョンから語る
どのようにしたら旅行経験をうまく伝えられるのでしょうか。
旅行経験ではアピールすべきポイントは、
- 行動力
- 計画性
- 柔軟性
- ビジョン
これらから選ぶことをおすすめします。
すべてを入れる必要はなく、あなたが旅行経験の中でどんなことをアピールしたいかに沿って選ぶようにしましょう。
行動力
旅行は「ここに行きたい」「こんな経験をしたい」等の欲求があってする行動です。
そのため、その欲求に合わせてどんな行動をしたのかを明確に語ることを意識しましょう。
旅行経験は多くの学生がアピールします。
そのため、ただ旅行に行きました!ということだけアピールしてしまっては確実に埋もれてしまいます。
旅行経験の中であなたが他の人とは違うユニークな行動はなにか?を入れられると良いです。
計画性/努力
旅行はインターン経験等と比べると”辛い部分”を伝えづらい項目になります。
そのため、旅行のためにいかに計画的に行動したのか、相対的にすごい!と思われる努力をしたかを伝えることはとても大切です。
仕事において計画性と目的に沿った努力は常に必要になります。
そのため計画性/努力は効果的にアピールできるでしょう。
しかし、ただなんとなく計画しただけ、ある程度誰でもできる努力、であれば入れることをおすすめしません。
旅行経験という娯楽のための努力はある程度誰でもできるからです。
自分がアピールポイントとして胸を張れる場合についてのみ計画性/努力はアピールするようにしましょう。
柔軟性
旅行をしている最中に様々なトラブルがあり、その対処をした経験をアピールするとあなたの課題分析力/思考力をうまく伝えることができます。
柔軟性をアピールする場合は、
どのような問題が起き、それに対して何が解決すべき課題かを認識し、どのように行動して解決できたかをいれることを意識しましょう。
仕事においてトラブルはつきものです。そのときにあなたがどのように考えて行動していくかを人事に想像をさせましょう。
あなたが活躍できるか?をうまくアピールできるはずです。
ビジョン
旅行を通して感じた今後のビジョンを語りましょう。ビジョンは確実にいれましょう。
理由は、旅行経験は仕事と結びつけてアピールすることがかなり難しい領域のため、「ただ楽しく過ごした」という伝わり方がされやすいからです。
行動力・計画性/努力・柔軟性のどれかに加えて
「自分の人生に旅行がどう影響したのか?」「旅行が感じたことをどのように活かしていくか?」を明確に語れるようにしましょう。
ビジョンを追加することであなたが旅行を通して学んだことも伝えられるため、最後はビジョンでガクチカ/自己PRを締めることをおすすめします。
旅行経験のガクチカ/自己PR例文【ポイント別】
先程紹介したポイント別の例文とポイントを解説していきます。
具体的な学生が作った例文をみて、自分の自己PRの立て方と見比べてみましょう。
行動力のガクチカ/自己PRの例文
私が学生時代に力を入れたことは旅行です。
大学3年次にバックパッカーで1ヶ月かけて10カ国を周りました。
多くの人と関わり自分の人生の目標となる人を見つける、という目標を掲げ
1日に必ず1人は知らない人に話しかけることをミッションとしていました。
合計100名以上の人とつながることができ、それぞれの人生を自身の中に取り込むことができました。
現在は旅中に感じた、「環境によって人の価値観は形成される」という考えを元に、社会人を招いてキャリアを考えるコミュニティを立ち上げ活動をしています。
私は行動の中で発見した課題を元に行動をする力を使って、クライアントの課題をいち早く発見し、行動することで解決していく一流の営業マンになりたいと思っております。
旅行中の行動を元に、帰国後も別の行動につながっていることは好印象です。
課題→行動のサイクルができているからです。仕事でも同じような場面はあるため、活躍可能性という意味で良いですね。
仕事に自分がどのようにつなげていきたいかも明確なため、そこもプラスポイントです。
計画性・努力のガクチカ/自己PRの例文
私が学生時代に力を入れたことは旅行です。
大学1年時に新しいことに触れる興味から旅行に行くようになりました。
旅行に行くための資金は塾講師のアルバイトで稼ぎ、2年間で計400万円を捻出しました。
学業との両立が一番難しいことでしたが、バイトを入れる日、勉強をする日を分断しその場のことに集中できる環境を作りました。
大学3年時には47都道府県全てを回りきることができましたが、1番嬉しかったことは、旅行の中で約1000人の方と出会い、様々な知識を頂き、キャリアの考え方や大学での勉強などにとても参考になっていることです。
私は人の繋がりは人生を加速させると思っています。
人との関わりを大切にして、自分がつながるプラットフォームになり、仕事で成果を出していきたいと考えております。
旅行に対する想いがどの程度だったのかが努力の度合いで伝わってきますね!
また、自分が没頭していたこと以外にも勉強などやるべきことはやっていたことも好印象に繋がります。
旅行に行ったことであなたの人生や考え方にどのように影響を与えたのか、も書いてあり仕事でも成果を出していけそうな印象を抱きます。
柔軟性のガクチカ/自己PRの例文
私が学生時代に力を入れたことは旅行です。
大学2年時にヒッチハイクをしたことで課題に直面したときにいかに解決するか、という力が身につきました。
始めた当初は、恥ずかしさからドライバーにアピールできず、30分以上拾って頂けない状況でした。
状況を変えるために、私がやったことは以下です。
①明るい表情、仕草を使い私を載せることで「楽しいかも」という印象を与える
②地域ごとにドライバーの行き先を予測して目的地を設定する
③恥ずかしさでやめることをやめない
①はとにかくイメージのため、私の最大限で対応すること、②では遠出思考と地元思考が強い地域をナンバープレートをみて判断をして自分の目的と合致させること、③では自分が達成したい思いを持ち続けることを意識しました。
結果として10の都道府県をヒッチハイクで周りましたが、合計20台の車に乗せて頂き、ヒッチハイクでしかできない経験をすることができました。
私はなにか困難に直面しても目標に向かって諦めずにコツコツと努力をすることできます。
この長所を活かして継続的に成長できるビジネスマンになりたいと思っています。
困難に直面したときに何が要因か?を噛み砕いて捉えられていて良いです。
何事にも頑張って取り組んでいけそう、という印象と伝えられています。
旅行の困難では、抽象的な内容になりやすいので、具体的にどのように解決をしていったかを明確に伝えられると良いですね。
ガクチカ/自己PRを組み立てるフレームワーク・ポイント
学生時代頑張ったことを考える上でどのような順番で組み立てていけば良いのかわからないという人向けに基本的なフレームワークをご紹介します。
僕はガクチカ/自己PRを組み立てるときにPREP法と呼ばれる文章の型をおすすめしています。
文章を構成するときはこの流れに沿って組み立てると簡単に魅力的な文章がかけます。
上記の例文を見てみると、実はこの型にそって文章が組まれています。
私が学生時代に力を入れたことは旅行です。結論
大学2年時にヒッチハイクをしたことで課題に直面したときにいかに解決するか、という力が身につきました。理由
始めた当初は、恥ずかしさからドライバーにアピールできず、30分以上拾って頂けない状況でした。具体例
状況を変えるために、私がやったことは以下です。具体例の結論
…
詳しい書き方については別記事で解説していますので知りたい人はそちらをお読みください。
旅行経験のガクチカ/自己PRを書く時の注意点
客観的事実を混ぜる
客観的事実をガクチカ/自己PRを入れることでぐっと魅力的なものになります。
なぜなら、あなたの経験は人事にとって初めて聞くことだからです。
「大会で1位を取った」や「同期10人からありがとうを言われた」のような他の人から見ても同じ認識をできる指標を使うことで説得力が向上します。
旅行経験の中の「なぜ」を追求する
「なぜ」を入れることであなたの人間性をアピールすることができます。
「なぜ旅行にいったのか」「なぜ旅行が好きなのか」「なぜその行動をとったのか」をアピールすることであなたの考えが人事に伝わります。
人事は旅行で何をしたかではなく旅行の中であなたがどの様に考えたかに興味があります。
なぜの深さを深めていくことであなたがどんな人なのかを人事に効率的に伝える事ができます。
旅行経験+αを意識してアピールする
旅行経験だけでみると人事にとってとても魅力的なものではありません。
なぜなら旅行は誰でもできることだからです。
大切なのは旅行で感じたことを元にどのように今の価値観・行動につながっているのかです。
旅行経験にプラスして、その後どのような行動を起こしたのか?どのような価値観に影響したのか?を明確にしてアピールすることで人事が知りたいガクチカ/自己PRになっていきます。
ガクチカ/自己PRが一度完成したら他人に見せる
旅行のガクチカ/自己PRを書く時のポイントは抑えられましたか?
ガクチカ/自己PRが一度書き終えたら必ず周りの人に見せてフィードバックをもらうようにしましょう。
僕の中のフィードバックをもらうべき優先度は
- 人事
- 就活エージェント
- 就活サービス
- 社会人の先輩
- 就活後の先輩
- 同級生
です。
ただ、人事の知り合いがたくさんいる学生はとても少ないです。そのため、僕のおすすめは、就活エージェントにフィードバックをもらうことです。
無料で簡単に登録でき、面談を通してあなたの強み、弱みをしっかり分析もしてくれます。僕は就活当時3社のエージェントにお世話になっていました。
一度面談をお願いしてフィードバックをもらいましょう。確実に自己PRの質が向上します。
- 就活大手レバレジーズの『キャリアチケット』
- 日本最大級就活サイトキャリアパークが運営する『キャリアパーク就職エージェント』
また、スカウト型の就活サービスへ登録することも自己PRの良し悪しを測るのに効果的です。
スカウト型は企業があなたの自己PRを検索して、良さそうであればスカウトを送ってきます。
つまり、自己PRを登録してスカウトがどれだけくるか?で自己PRが人事から評価されているのか、がわかるのです。
マイナビ・リクナビだけではなくスカウト型も併用して使いましょう。(僕はスカウト型等も含め10の就活サイトを使いわけていました)
採用担当面接官の本音
旅行は、学生にとって良い経験だとしても、面接官に仕事に繋がるかを想起させることが難しい分野です。
そのため、旅行を通して自分の勉強などに生きた、のように他への波及効果を発言できると良いでしょう。
せっかく良い経験なのにつながりがみえないというだけで評価が下がってしまうのはもったいないですからね。
旅行へ行ってとても楽しかった、とただの感想文になってしまわずポイントを抑えて経験の魅力を最大化できるようにしていきましょう!
まとめ:ポイントを抑えること+周りにフィードバックを求めるさ
今回は旅行に関してのガクチカのアピール方法を紹介していきました。
ポイントを抑えて