自己PRのテンプレートで簡単に企業の選考を通過できると思っていませんか?
今回はテンプレートも使いつつ、企業がどんな部分をみて選考を行っているかを元に選考を通過できる方法を解説していきます。
今回の記事の内容
- テンプレートを使った自己PRの作り方
- 自己PRを作る上で大切にすべきこと
記事の信頼性
僕の自己紹介を簡単にすると下記のようです。
- 人材会社で7年以上勤務(中途・新卒の採用担当も2年以上兼務)
- 10万名を超える就活サービスのマネージャー
- 就活時は2回就活を経験。内定率70%を記録。
就活の失敗・ある程度の成功をし、人材会社としての視点もいれて記事を書いています。
就活で絶対に避けられないのが「自己PR」ですよね。
自己PRが作れない…時間がないので早く作らなければ…と悩んでいませんか?
僕が1回目の就活時には100社以上エントリーをして内定は0社だったので当時とても不安を覚えながら活動をしていた記憶があります。
しかし、しっかりした「方法」を取り入れることで、2回目の就活では書類通過率100%、内定率70%という実績をだすことができました。
今回は僕が感じる自己PRの作り方を解説していきます。
自己PRを書くときのポイント
自己PRを書き始めるときにはどんなことを意識して書いてますか?多くの就活生は「自分の何のエピソードを盛り込むか」を中心に考えていることが多いですが、実はその前に決定的に大切な要素があります。
それは、下記の2点です。
- 具体的でユニークな改善or結果をいれる
- シンプルに伝わる文章を心がける
まずは書く時にこれを確実に意識しましょう。
なぜなら、企業の書類選考や面接で
- 何をしたかよりもどうやってやったか
- 見やすく(聞きやすく)情報がまとめられているか
を見ているからです。そのハードルを超えられないとそもそも選考のフィールドにすらいけないのです。
そのため、何のエピソードを使っていくかも大切なのですが、その前に自分だけのオリジナルの要素が入っているか?あなたを全く知らない人が読んだときに「みやすいな、もっとみてみたいな」と思わせることができるものか?を確認しするようにしましょう。
もし不安があるのであれば、友達よりも就活のプロであるエージェントの人たち数名に見せることをおすすめします。
就活エージェントは人事以上に多くの学生と面談をして、様々な企業の選考基準をしっています。そのため、数社にフィードバックをもらうようにすれば自己PRの質は上がってきます。
- 就活大手レバレジーズの『キャリアチケット』
- 日本最大級就活サイトキャリアパークが運営する『キャリアパーク就職エージェント』
自己PRのテンプレート
ではここからは自己PRの基本となるテンプレートを紹介していきます。
面接でも書類選考でもこのテンプレートは基本的に変わりません。もちろん面接のときにはこれにプラスして話し方の部分の工夫も必要になりますので注意です。
Wordファイルとスプレッドシートのファイルを用意しているので、テンプレートを使ってよかったらダウンロードしてみて下さい。
自己PRテンプレ「wordファイル」
自己PRテンプレ「スプレッドシート」※スプレッドシートをコピーして使って下さい。
PREP法を使う
多くのサイトでも使われていますが、僕は自己PRの型としてPREP法をおすすめします。
PREP法とはビジネスでよく使われる文章構成の型です。
この順番で文章構成を使うことで簡単に相手に伝わりやすく文章を作ることができます。
最初に結論を書く
まず最初は結論から述べることが必要です。この部分は人事が一番最初にあなたの文章と出会う部分になります。
そのため、「端的にどんなことをアピールするのか」を意識しましょう。そのときにありきたりな内容では人事に刺さりません。
例えば、「バイトに精力的に取り組んだ経験です」では10人いたら7人は書くような内容ですので、読みたい!と惹きつける内容にはなりません。
人事はあなたが会社に入って活躍するかを判断するために選考を行っているため、客観的にみて「お!」と思わせる内容を入れましょう。
「私はバイトに打ち込み、個人成績で歴代1位をとる活躍をしました」という書き出しを使っている学生さんは「お!」と思わせることができます。
次に理由を書く
次に、結果に対して「なぜその結果を出せたのか?」を述べていきましょう。この部分は仕事での再現性を測るために使われ、あなたの頭の良さが最も試される部分になります。
例えば1位を取れた理由が「がんばったから」という理由で終わるとしたら人事はあなたが仕事をしたときに同じ様に結果を出せるかを判断できませんよね。
そのため、課題としては何があって、それをどのように解決していくかをあなた独自の視点をいれて書くようにしましょう。
「この結果を出せたのは、バイトを始めた当初、オペレーションが煩雑で何度も同じ作業を別の人が繰り返すという状況が生まれており、それを解決すべく尽力できたためです。」
のようにどのような事象があり、それによってどんな課題が発生していたのかをシンプルに述べましょう。
具体例を書く
課題を言うことができたら、次に具体例・エピソードです。
ここでは課題に対してのエピソードを語ることで「頭の良さ」「着眼点のユニークさ」をアピールする場所です。
「あなただからできた行動・課題」を書くようにしましょう。理由の部分と同じですが、行動はあなたのエピソードをきいたときに「それはよくやったね!」と誰もが想像できる言葉遣いを意識しましょう。「とにかく全力で頑張りました」や「協力して推進しました」よりも「1日3時間を1年間休まずに継続しました」「協力できる仕組みを○○で作り、それを運用することで協力者を10倍に増やしました」のように誰が見てもわかる基準値を使って書くことがコツです。
具体例
「
具体的にそれを引き起こしていた要因は2点です
- マニュアルが複数個存在していたが、それを守っている人が誰もいない
- マニュアルの更新のルールが存在しないこと
1に対して私はまずはマニュアルの完璧な理解を行い、マニュアルに沿った業務を行い、問題点を洗い出しました。プレゼン資料を作り提案することでマニュアルをまとめる業務を任せてもらい、作成しました。同時にマニュアルを見る機会を作るために業務で立ち止まったときは「マニュアルではこう決めたんだ」と同僚に都度マニュアルを見せる機会を作りました。
2に対しては月に1度1時間全員が集まって更新が必要な場所をディスカッションする時間を作りました。同時にマニュアル更新の意味を感じてもらうため、更新によって減った業務、改善された箇所を数値的な観点を交えて報告し、全員が楽しく仕事ができる環境つくりに寄与していることを伝え続けました。
」
結論を繰り返す
最後に、再度あなたの結論を繰り返しましょう。このときに全く同じ言葉を用いてしまうのはもったいないです。
「どんな力が身についたか」「どんな気付きを得たか」を追記することであなたが会社に入社したときにどんな成長をしていくのか?を人事に想像をさせることを意識しましょう。
書類選考や面接の際は最初と最後はとても重要です。なぜなら多くの自己PRをみている人事からすればあなたの自己PRは多くの学生の中の自己PRの一つでしかないからです。最後まで気を抜かずに書ききりましょう。
「これらの経験を通して結果として、業務の理解が深まり、周りの協力も得られ、結果として1位を獲得することができました。目の前のことだけに必死にならず全体を俯瞰して課題を見つけ、解決することが結果的に全体の成果向上につながることを学ぶことができた経験でした。」
場面別の自己PRのポイントとテンプレ
自己PRを書くときに、多くの自己PRがありますが、ほとんどは以下の3種類に分類されます。
それぞれの経験ごとにある程度のポイントがあるため、解説をしていきたいと思います。
部活動の自己PRのポイントとテンプレート
部活動の特徴は、「大会などで結果を出すこと」「チームで協力して何かを成し遂げること」が挙げられます。
そのため、仕事と同様に「目標」とその目指す過程での「改善方法」をユニークに語ることが必要です。
例えば、目標=「地区大会に出ること」ではレベルが低い、と思われてしまいます。
この場合だと、「部活停止の状態から1年で地区大会に出ること」のように他の就活を想像した上で何が他者よりもユニークだったかをアピールするようにしましょう。
勉強の自己PRのポイントとテンプレート
大学受験や大学の勉強を自己PRする場合は、「計画性」と「協力性」をアピールするようにしましょう。
勉強は基本的に一人ですることが多いものです。となると一人ではできるが、チームになったときにどうか?と人事は気になります。
一人で尽力した経験よりもなにかしたらの形で協力をしながら何かを達成した経験を盛り込めると良いでしょう。
また、結果が伝わりやすいものにしましょう。受験や学校の勉強は多くの人が経験としているものです。
そのため、頑張った結果クラスの中で半分以上になった、のようなものだと印象としてはあまりよくないでしょう。
もし結果が大きく伴っていない場合は他の経験を自己PRに使うことをおすすめします。
課外活動の自己PRのポイントとテンプレート
「留学」「インターン」「サークル」等の課外活動においては、自分がなぜその行動をしようとしたのか、その結果どのようなものが得られたのかが重要です。
なぜなら、課外活動は自分が積極的に行動をすることで生まれる活動がだからです。
「この人はどんな基準で物事に興味を持つのか。行動をしていくのか」という部分が人事が最も気になるポイントですので、あなた自身の行動に至る考えや
それによってどのような学びを得られたかを明確に語るようにしましょう。
≪6ヶ月間の休学インターンシップ≫
◆始めた理由:尊敬する経営者・同学年、に出会ったことがきっかけだった。社会人になる前に「働くとはなにか」を自身の中で明確にし、自身の長期的な成長につなげたかった。
◆困難:営業に配属をされ、2ヶ月間売上0円だった。自らが提供できる価値は何かを常に考え、1クライアントあたりの対応力をあげるためすべてのメール・電話に1時間以内に対応する“圧倒的なレスポンスの早さ・質”で勝負をした。行うことですぐには成果には現れないが、提案・検討のスピードが飛躍し、より多くの案件を担当できるようになった。
◆結果:社内で約20件の大型契約のうち2件を獲得し、半年の目標売上予算を達成した。壁にぶつかった時、“どうすればできるか”を問い続け、行動を起こすことで成果を出すことを体験した。
アルバイトの自己PRのポイントとテンプレート
アルバイトの経験をアピールするときは、改善行動を重点的にアピールをしましょう。
基本的にアルバイトは「仕事をお願いされて、こなす」という側面が多いため、その中で以下に主体的に行動して活動できたかが大切です。
問題は本当に問題だったのか?その問題に対しての解決策がどれだけ有効だったかを人事に伝えることが重要です。
「モチベーションが低いこと」は問題ではなく、「モチベーションが低いことで売上に影響が出ていること」が問題です。
アルバイト先のトップの人の気持ちになって問題点を考えてアピールしていくようにしましょう。
私はバイトに打ち込み、個人成績で歴代1位をとる活躍をしました。
この結果を出せたのは、バイトを始めた当初、オペレーションが煩雑で何度も同じ作業を別の人が繰り返すという状況が生まれており、それを解決すべく尽力できたためです。
具体的にそれを引き起こしていた要因は2点です。
- マニュアルが複数個存在していたが、それを守っている人が誰もいない
- マニュアルの更新のルールが存在しないこと
1に対して私はまずはマニュアルの完璧な理解を行い、マニュアルに沿った業務を行い、問題点を洗い出しました。プレゼン資料を作り提案することでマニュアルをまとめる業務を任せてもらい、作成しました。同時にマニュアルを見る機会を作るために業務で立ち止まったときは「マニュアルではこう決めたんだ」と同僚に都度マニュアルを見せる機会を作りました。
2に対しては月に1度1時間全員が集まって更新が必要な場所をディスカッションする時間を作りました。同時にマニュアル更新の意味を感じてもらうため、更新によって減った業務、改善された箇所を数値的な観点を交えて報告し、全員が楽しく仕事ができる環境つくりに寄与していることを伝え続けました。
これらの経験を通して結果として、業務の理解が深まり、周りの協力も得られ、結果として1位を獲得することができました。目の前のことだけに必死にならず全体を俯瞰して課題を見つけ、解決することが結果的に全体の成果向上につながることを学ぶことができた経験でした。
テンプレは基本として使う。本質は内容にある。
テンプレートと各ポイントについて解説してきましたが、どのエピソードを使ったとしても一番大切なのはブラッシュアップし続けることです。
自己分析を繰り返す中で新たに見つけたことや、他者に言われた気づきを取り込んであなた自身の自己PRの魅力を最大限引き出せるようにしていきましょう。
その中で僕がおすすめしているのが、エージェントを利用して、自己PRをブラッシュアップしていくことです。
冒頭にも書きましたが就活エージェント数社に登録をして自己PRをブラッシュアップしてもらうことをおすすめします。
なぜなら就活生と会社の人事に多く関わっているエージェントはどんな自己PRであれば通過するか等の深い情報を多く持っているためです。
面談をしてもらう中で何かしらの良いヒントを得られるでしょう。
(ですがエージェントもピンキリのため良い!と思う人を見つけるためにも何社か登録してみることをおすすめします)
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まとめ:テンプレで量をこなすことが大切
今回は自己PRのテンプレートとポイントについて紹介をしていきました。
ここまで色々と書いていきましたが、結局たくさんの量をこなしていかに色々な観点で自分と向き合えたか?が就活においては大切だったりします。
テクニックや知識も大切ですが、まずは行動をしてみて納得した就活結果を勝ち取れるようにしていきましょう!