【ゼミ/研究室の例文あり】学生時代頑張ったことの組み立て方

yukiyuki

「研究室の経験をガクチカで使いたいんだけど、まだ終わってないし、どう伝えたらいいの?」
「ゼミ活動はしているけど、具体的に伝えるってなると組み立て方がわからない、、」


こんな不安、疑問にお答えします。

今回は、学生時代頑張ったこと(以下ガクチカとも呼ぶ)×ゼミ/研究室の組み立て方法について書いていきたいと思います。
就活を始めるとエントリーシート(ES)や面接で必ず聞かれるのが学生時代頑張ったことです。
本当に好きなんだけど、研究室/ゼミを頑張ったことって言っていいのかな、、、と心配になる学生さんが結構います。
そこで今回は、企業が学生時代頑張ったことに対して求めることから、研究の経験でもしっかり選考官に伝わる文章の組み立て方をご紹介していきたいと思います。

企業はなぜガクチカを聞くのか?

企業はあなたになぜ学生時代頑張ったことをわざわざ質問するのでしょうか?
企業はもちろん採用活動の一環で、ESや面接で質問をしてきます。そのため、より仕事で成果を出してくれる人を採用したい、と思っていますが、中途採用と違って新卒採用はそれを測る指標が極端に少ないのです。
例えば中途採用では、

マーケティングでSEOをやられていたとのことですが、具体的にどのような戦略や体制でやられていたのですか?その際の事業の課題も含めて教えてください。

という質問が出来るのですが、新卒採用でそれを聞かれたら「???」ですよね!
そのため、企業はどのくらい仕事ができそうか?の質問を学生向けに「学生時代頑張ったこと」に変換をするのです。
つまり、企業はあなたが仕事ができそうか?を学生時代頑張ったことを通して測っている、ということですね。

ゼミ/研究室の経験で魅力的なガクチカを作るためには?

企業は学生時代頑張ったことを通してあなたの力を測っていることはわかりましたが、どのようにしたらゼミや研究室の経験をうまく伝えられるのでしょうか。
企業は、「ゼミや研究内容」より「なぜその研究をしているのか、どんなプロセスで何を学んでいるのか」を重要視しています。

  • ゼミや研究室の経験では、
  • なぜその研究内容を選択したのか?
  • そのルーツはどこなのか?
  • どのようなアプローチで結果を出そうとしているのか、なぜそのアプローチを選択したのか?

などを深掘りしてみると、うまくアピールポイントができてくると思います。
ゼミ/研究室の経験ならではのポイントを意識しながら、全体は基本のフレームワークを意識して組み立てていきましょう。
次はフレームワークをご紹介していきます。

ガクチカ攻略のフレームワークと絶対的なポイント

学生時代頑張ったことを考える上でどのような順番で組み立てていけば良いのかわからない、という声をよく聞くため、基本的フレームワークをご紹介します。
少し覚えにくいですが、5つのステップを踏むことでとても魅力的なPR文ができるようになります。
結論(RESOLVE)
状況と課題(TASK)
思考と行動(ACTION)
結果(RESULT)
ビジョン(VISION)

フレームワークを抑えながら伝える順番を意識したら、要素として取り入れるととても効果がある要素を2つご紹介します。
客観的事実を混ぜる
「なぜ」を追求する

客観的事実とは、大会で1位を取った、等のわかりやすいものから同期10人からありがとうを言われた、のような”他の人からのような評価をもらったか”です。これを入れることであなたのPRの説得力が増します。
また、「なぜ」を入れることで同じく説得力を向上させることができます。
なぜとは、「なぜ部活に入ったか」「なぜ続けられたか」「なぜその部活が好きなのか」のように掘り下げて考えていくことがきます。なぜの深さを深めていくことであなたがどんな人なのか、を選考官に効率的に伝える事ができます。
ぜひこの2点のポイントも取り入れてみてください。

ガクチカ×ゼミ/研究室の例文

研究室編

学生時代に力を入れことは、研究室の活動です。
研究室では、転職者に対して機械学習を用いて離職可能性を算出する研究を行っております。
最初はシンプルに何をやっているかを紹介する
日々実行、その検証、改善、とPDCAをまわし、半年で100人規模のアンケートを取得→分析という流れを約30回繰り返しましたが、未だに満足のいくモデルが見つかっていません。
しかし、改善を繰り返す中で30%だった正答率が、50%まで上昇させることができました。
結果に対して考察を重ねていくことで、研究で使う知識はもちろんですが、物事を筋道立てて考える力を身につけることができ、今後結果を出せるよう引き続き努力をしていこうと思っております。
何をやっているかを面接官にも伝わる言葉で話す。まだ研究が終わっていない場合は素直にそれを離し、現状はどこまで進んでいるのかを客観的な事実を入れて話す。このときに研究やゼミで身についた力はなにかを入れておくと尚良いでしょう。
私は何事にも考察を繰り返し、何かを向上させることをやりたいと思っており、特に私が研究を行う要因ともなった適材適所を導く人材業界を志望しております。
業界で、数値として結果を出していけるようなビジネスマンになりたいと考えております。
ゼミ/研究をどのように仕事につなげたいのかを語りましょう。直接つながらないことも多いと思いますが、自分が研究を始めたきっかけなどを盛り込んで話すと仕事と結びつきやすくなります。

ゼミ編

私が学生時代頑張ったことは、ゼミの発表のチームリーダーを務めたことです。私は、観光学部に所属しており、チームごとに海外の旅行客向けに日本のオススメガイド本を作り発表しました。
シンプルに概要を話す。
ゼミでの優勝グループには、実際に〇〇旅行会社とコラボ企画ができるという特権があります。全員で良い雰囲気で楽しみながら優勝をすることを目標とし、チームメンバーで意見を出し合うことから始めました。
しかし開始当初のチーム6名の意見はバラバラで、紹介したい場所も全体の流れも食い違い衝突が起きてしまい、明らかにチーム全体のモチベーションが下がっていました。
ゼミでは人や意見の対立の課題が多いため、どのような状況だったのかを詳しく語る。
このままではパフォーマンス力が落ちることはもちろん、全員が楽しみながら優勝という当初の目標なんて目指せるはずがないと思い、実際に海外から来た様々な国籍の留学生40名にインタビューの時間をもらい日本で行ってみて良かった場所やその理由、衝撃だったエピソードなど様々な角度から質問をすることを提案、実行しました。
何を感じたのか、それによってどのような行動をしようと思ったのかを書く。
その結果、自分の意見を主張し衝突していたチームメンバーも客観的意見をもとに全員で考えスムーズに話し合いが進むようになり、またアンケートで評価が高かった場所には実際に皆で足を運ぶようにしたことで、より具体的なオススメガイドを作成することができました。最終的な結果としては惜しくも準優勝となりましたが、チーム全員で楽しく協力しながら全力で取り組むことができた貴重な経験となりました。
この経験から、チームで何かに取り組む際には、リーダーとして常に一歩引いて現状を考え新たな視点でアイディアを提案し実行に導くことが必要であると学びました。私はこの経験から、客観的に状況をみて的確な指示・マネジメントができる人材になりたいと思っています。
結果を語り、自分が課題と行動に対して得たことからどうなりたいかを語る。

面接官の本音

研究はどうしても難しい言葉や、専門的な知識を披露しがちなものです。
たとえ面接官でも専門的な的な研究はわからないことも多々あります。
そのため、難しい言葉はなるべく使わず、端的な言葉で自分が何をやっているのか、を伝えるようにしましょう。
そうした方が逆に頭が良い、という印象を与えられます。
また、ゼミ/研究活動は卒業まで続いていくものが多く結果も出ていないことが多くあります。そのときは素直にまだ結果が出ておらず、現状こんなことをやった、数字としてはこれです、というように自信をもって答えましょう。面接官は本当に頑張っているのか?という部分を確かめたいのです。
ゼミ/研究を必死に頑張っていることは素晴らしく、かつ勉強系を頑張っている人は割と少ない(かも?)ので、しっかりアピールできればかなりの武器になると思います。

ゼミ/研究室の経験で魅力的なガクチカを!

ゼミ/研究室の経験は自分と面接官との知識レベルの差があったりして伝えづらい項目でもあります。
しかし、知識レベルが高いということは突っ込まれても比較的答えやすいということです。
ゼミ/研究室の経験をアピールする場合は是非自分の大きな武器にできるようにしてください。