vlookup関数で「○以上○未満」の検索をする方法【サンプルデータあり】

今回は、
vlookup関数を用いた○以上○未満の検索方法を紹介します。
この方法を知ることで、
・成績表を作るときの、評価値を自動で入力する
・数値・日付の値がどの範囲に入っているかを判別する
ことができるようになります。
vlookup関数以外の方法もかなり実用的なので、合わせて紹介していきます。

vlookup関数で○以上○未満を検索する

まずは答えから出していきますね。

=VLOOKUP($B2,$E$2:$F$6,2,true)

vlookupの第4引数をTRUEにすることで「範囲内で検索値未満の最大値」、を取得することができます。
falseにした場合、「完全一致」での検索となるため、検索値と一致するものがない場合エラーとなりますが、
tureでは近似値を出力することができます、

このような結果を出力できる条件が2つあります。
・vlookup関数の引数をtrueにする
・検索範囲の検索値となる項目は昇順(小さい順)にする

また、検索値が見つからない場合は、「検索値」未満の最大値のデータが検索されます。

詳しく説明していきます。

サンプルデータを用意していますのでわからない人は見ながら読み進めてみて下さい。

評価を判定する表を作る

評価値を出力したい、という場合は評価表を作成します。

評価表を作成

関数を入力

という手順ですね。

まずは評価表。
上記の注意点の通り、評価表は昇順で作成しましょう。

次に、関数の入力です。
vlookupの関数は通常と変わらず、検索値、範囲、列の指定、検索方法を入力します。

これで点数に応じて評価を出力することができました。

日付で判定をする表を作る

日付によってどの期に該当するか、をvlookupの検索方法の指定を使って出力したいと思います。
こちらも基本的なやり方は同じです。

そのため同じように2つの条件に注意しながら関数を組みましょう。
・vlookup関数の引数をtrueにする
・検索範囲の検索値となる項目は昇順(小さい順)にする

2つめの条件について、
Excel/スプレッドシートで日付を入力する場合、
「2020/1/1」のようにセル上では表示されますが、裏側の処理では、1900年から何日たった日付なのかの値を持っています。
つまり、
2020/1/20と2020/1/1を比較すると、Excel/スプレッドシート上では2020/1/1のほうが小さい、と判別されるため注意です。

日付に応じてその日がどの期に該当するのかを判別される関数を組んでみました。
こちらもサンプルデータがありますので、わからない人はみてみてください。

このように検索方法を変更することでより便利にvlookup関数を使う事ができます。

どのグループに属すかを判定する

点数によってもう少し細かいグループに分けたい場合についても解説をします。
rounddawn関数を組み合わせることで点数を○○点台のグループ、というように振り分けることも可能です。

rouddawnは数値を切り下げる関数になります。
=rounddawn(101.2 , 0)
とすれば
101が出力されます。
1の位以上を切り下げたいときは
=rounddawn(101.2 , -1)
とすれば100を出力結果として得られます。

これを応用して、vlookup関数の検索値の指定に代入していきます。

yukiyuki


正直この場合は検索方法はfalseでも出力結果は同じです。(完全一致のため)
数字を整形することで自分が出力したいデータを出せることが大切ですね。

vlookupの近似値が分かりづらいとき

最後にvlookup関数でtrueの検索方法を使わなくても同じように出力できる方法を解説します。
vlookup関数は性質上使えない、、なんてこともよくあるのでこちらも覚えておくと便利です。

if関数で入れ子を作る

これはかなりの力技です。
まずif関数を作成していきます。
イメージは画像のとおりです。

ひたすらifを繰り返し、入れ子にしていきます。

このようにして出力することもできますね。
最終的な関数は以下の様になります。

=IF(B2>=90,”S”,IF(B2>=80,”A”,if(B2>=70,”B”,if(B2>=60,”C”,if(B2>=50,”D”,)))))

yukiyuki


評価の基準表を作らなくても済むので場所はとらないのですが、関数自体が長くなってしまいます。Excel初心者が多い会社等ではif関数のほうが運用がしやすかったりはしますね。

まとめ

vlookup関数を使って○以上○未満の値の検索方法を解説していきました。
検索方法TRUEを使う場面はそこまで多くないのですがいざ知っておくと効率的に業務をすすめることができます。
コツコツとマスターしていきましょう!